今日は師匠(れいてんさん @Reitensan )と共に学芸大学駅から徒歩10分の三宝カメラへ行きました。
中古カメラの選び方、とんでもなくでかいレンズ、レトロレンズの互換性などなどを講義してもらった後に偏光フィルターなるものを買って貸してもらいました。
これをレンズの前に装着して、くるくる回しながら観察するとあることに気づきます。写真を撮ってみました。
ガラスの反射の様子がずいぶん変わります。 偏光は光の振幅方向が境界面に対してどちらに向いているかで区別できます。反射面に対して振幅方向が水平なのがS偏光、それに直角なのがP偏光と呼びます。上の写真を見るとP偏光写真だとガラスが綺麗に透けています。光の物体の表面反射率は物体の屈折率で計算することができます。よく使われるガラスの屈折率1.5だと反射率は下左図のようになります。
真正面から56度のところでP偏光の反射率が0になっています。この角度のことをブリュースター角と呼びます。つまり、ガラスに対して56度の角度でカメラを構えて、偏光フィルターをP偏光だけ透過するように調整すると反射が消えるのです。 これでめでたくショーウィンドウの中まで、綺麗に撮ることができるのです。
ちなみに水の屈折率は1.33なのでブリュースター角は53度です。また、屈折率が高くなればなるほど、ブリュースター角も大きくなります。屈折率が2.4のダイヤモンドの反射を消したいときには70度近く傾けなければいけません。そんな機会は中々ありませんが・・・。
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修行の記録だというのに物理が入ってしまったために教科書ちっくになってしまいました。問題はこれをつかってどうやって良い写真を撮るかということなのに。
以下。本日の写真。
以上。次回もがんばるんば。